肩の痛みと原因
著者 磯野正吾 柔道整復師・JRFUトレーナー/整体×フィットネスWELLPORT代表

こんな方にお勧めの記事
「肩の痛みで趣味のバレーボールができない」
「五十肩といわれ一年以上痛みが変わらない」
「投球動作で痛みがでるため休んでいたが、投げ出すとやっぱり痛い」
肩の痛みは野球やテニス、バレーボールをはじめオーバーヘッドハンドスポーツに傷害が多いとされています。
また、中高年以降は五十肩や腱板断裂などの肩のインナーマッスルの弱化や姿勢不良等による退行変性が惹起するものも多くみられます。
代表的な肩の疾患
スポーツ
・インピンジメント症候群
・SLAP損傷
・肩鎖関節捻挫
加齢や摩擦による痛み
・五十肩
・腱板断裂
・上腕二頭筋腱炎
肩関節は可動域が大きく、不安定な関節です
自由度が高く関節可動域が広いため、スムーズでダイナミックな動きができる関節です。
そのため、動きを制限するような靭帯は少なく、不安定な構造となっております。
細かな動きができるよう大小の筋肉がバランスをとりながら動きを成り立たせています。
肩を痛める理由3つ
①インナーマッスルの筋力低下は肩の痛みの原因となりやすい
肩の痛みの原因としてしばしば挙げられるのがインナーマッスルの筋力低下です。 肩が安定して動くためにとても重要とされています。
動きが大きく不安定な関節が故に筋による安定性が下がることで、関節内部の組織の損傷や肩の疲労、それにより中年以降に発症しやすい肩の痛みに繋がります。
肩関節はダメージや疲労が残りやすく、スポーツにおいても違和感や軽度の不安を出来るだけ早く取り除くことが重要となります。
②肩甲骨が不安定性は肩の関節に負荷をかける
肩の関節が安定して動くには、土台となる肩甲骨が安定していることが必須といえます。
肩甲骨の安定に関する筋肉はインナーマッスルや肩回りの筋肉に比べ大きく強い筋肉になります。
しかし、肩甲骨の安定にかかわる僧帽筋下部や前鋸筋は姿勢や習慣により弱くなりやすい筋肉でもあります。
インナーマッスルと合わせて活性化しておきたい筋肉です。
③過剰に動きすぎている
全身が連動することで肩への負担は大きく減らすことができます。
肩だけで投球動作やスパイクなどの動作が遂行できるわけではありません
背骨や肩甲骨、体幹など全身が連動することでスムーズで強い力が発揮出来ます。
日常においても重いものを持つ時や、高いところに手を伸ばす際に全身の連動が必要になります。
まとめ
・肩の関節は動きが大きく、不安定
・加齢や繰返しの負荷により痛みが発症
・インナーマッスルの筋力低下は痛みの原因になりやすい
・肩甲骨の安定や全身の連動性は協議を行う上でも重要
肩の関節は日常生活においてとても重要な関節です。
その特徴としては痛めやすく、日々のメンテナンスや軽度の違和感や疲労を残さないことが大切となります。
また、野球やバレーボール、ハンドボールなど利き手に大きな負担をかかります。
長く競技を続けていくうえで全身のトレーニングやストレッチはより欠かせないものとなります。
よくある質問
肩が痛く夜も眠れないことがあります。
年齢や生活背景にもよりますが、肩の痛みは夜間痛を伴うものが数種類あります。腱板断裂(肩のインナーマッスルの損傷)の急性期の症状やいわゆる五十肩の可能性があるかと思います。いずれにせよ、他にも疑わしい疾患は多くあるので一度病院での受診をオススメします。
レントゲン等で異常がなければ対応出来る範囲となりますので、専門家に診てもらうと良いかと思います。
肩のインナーマッスルのトレーニングをしているが痛みが取れない
肩の痛みは前述したように全身が連動して動く必要があります。股関節の動きや体幹機能など一度チェックしてもらうことをオススメします。
また、インナーマッスルのトレーニングはやや難しいので正しく行えていない場合もあるかと思います。こちらも含め専門家に診てもらうと良いと思います。
病院や整骨院でのリハビリを受けていますが、併用は出来るのでしょうか?
はい、出来ます。当店は自費での施術になるため、同日のご利用も可能です。
病院や整骨院等の機関では局所的な治療やトレーニングが主だと思います。
再発予防の観点からも全身のメンテナンスやトレーニングは非常に効果的だと思います。