足のトラブルを徹底解説!足の健康について考える

著者 磯野正吾/柔道整復師・JRFUトレーナー/整体&フィットネスWELLPORT代表

この記事は足のトラブルでお悩みの方にオススメです

「歩くだけで足がイタイ・・・」 「靴を変えるといつもマメができる。」 「О脚が気になる」 「昔のケガがいまでも痛くて自分で歩けるか将来が不安・・・」

結論 足のアーチや足首の倒れこみによって集中的にストレスがかかるから

足のトラブルは要支援・介護の原因にも

介護や支援が必要となった主な原因としては、「認知症」が最も多く約17.6%を占めています。
次いで多いのが「脳血管疾患」、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」で、「関節疾患」は要支援の原因として最も多くなっています。

引用:公益社団法人生命保険文化センター

介護の原因としては、骨折や転倒と関節疾患を合わせると23.3%に及びます。

骨折や転倒、関節疾患の中でも足が及ぼす影響は少なくはないでしょう。

足のトラブルの代表例である変形性膝関節症外反母趾などの問題点は、歩くことや外出が面倒になり、筋肉が弱っていくことです。
長引けば長引くほど痛みや変形は進行し、筋力が衰えることは、足の健康や転倒のリスクを考える上で最も避けたい状況です。

足は唯一地面と接している

足は直立二足歩行である人間が立位や歩行時に唯一地面と接している部分です。

つまり体で唯一、地面の感覚や重力を脳に伝えている場所になります。

そのため足のトラブルは全身へと広がります。

重力地面との摩擦を常に受け続けるため、多くの負担が足にかかります。
歩行や立ちっぱなしのストレスは小さな足へのダメージだとしても日々蓄積されることで気づいた時には大きな痛みへと繋がってしまいます。

「疲れや違和感をすでに足に感じている人は危険なサインです。」

代表的な悩み

O脚・X脚・疲れ・マメ・タコ

とくにマメやタコは経験したことがある方が多いと思います。
先ほど述べたように部分的なストレスが集中することで起こります。

 

代表的な疾患

・変形性膝関節症
・外反母趾
・足底筋膜炎
・シンスプリント(スネの疲労骨折)
・捻挫後のなかなか取れないの痛み

特に変形性膝関節症や外反母趾は足のトラブルの代表例です。
歩くだけで痛かったり、階段昇降に立ち上がりなど日常の多くの場面で痛みを感じます。

足のトラブルの原因

①足のアーチの低下

足は28個の骨で構成され、カカトと親指の付け根を結ぶ内側縦アーチ
カカトと小指の付け根を結ぶ外側縦アーチ
2つのアーチの頂上付近を横に結んだ横アーチが重要です。

3つのアーチ(内側縦・外側縦・横)は土踏まずを形成します。
土踏まずがつぶれた状態を扁平足とよびます。

土踏まずがつぶれるということは足にかかる衝撃を吸収するクッションの機能が落ちることで足にかかるストレスが増大します。

②足首の倒れこみ

足全般のトラブルは足の過回内(オーバープロネーション)と呼ばれる状態が原因とされています。

足が内側へ倒れ込み、土踏まず(アーチ)が潰れることで足への衝撃や歩行時の負担が蓄積されていきます。
足首には距骨という骨があり、脛の骨を距骨(カカトの骨)がなす関節が過剰に動きすぎている状態です。

土台である足の骨格の崩れは、膝や腰をはじめ体全体にも悪影響を及ぼし、スポーツにおけるパフォーマンスの維持を妨げ、怪我や疲れを誘発します。

③姿勢や歩き方

足のトラブルの原因は部分的にストレスが集中するから。
姿勢や歩き方で大切なのは重心です。
つま先や足の親指で踏ん張っている立ち姿勢や、カカトからつま先に向けての軌道がおかしな歩き方によっても
足のトラブルに発展します。

立ち姿勢は三角形を意識

・カカト
・親指の付け根
・小指の付け根

歩く時の重心の軌道

・接地時:カカト
・中間:足の外側
・蹴り出し:親指~付け根

セルフチェック

①椅子に座った状態で土踏まずの下に指やボールペンが入るかどうか

②足の後ろから写真を撮って、小指が一本分以上見えるかどうか

▲通常の足を後ろからみた図

▲【注意】後ろから見たとき、小指が一本以上見えている

解決方法

①自分に合った靴を履く

自分に合った靴の選び方
詳しくはこちらの記事へ

②インソールを使う

即効性が抜群
インソールについてはこちらの記事をご覧ください

③姿勢・歩行を改善する

スクワットやプランクなどで腹筋やお尻の筋肉を中心に鍛える

重心を意識する
・重心は低くおへそのした
・足の三角形を意識した立ち方

④足のマッサージを行う

足指のマッサージ
それぞれの指の間にすき間ができるように引き離す
・親指と他の4本
・小指と他の4本
・中指と左右2本ずつ

くるぶしのマッサージ
・内くるぶしの真下を親指を重ねて押さえて足首をグルグル回す
・反対回しも行う
・外くるぶしの真下を親指を重ねて押さえてグルグル回す
・反対回しも行う

カカトのマッサージ
親指と人差し指をつかって挟むようにカカトからアキレス腱にかけてマッサージする

自分の力であるくために足の健康を保つこと

足のトラブルは、高齢者になればなるほど行動が制限され、外出することを控えるという状態に陥りやすいです。
趣味のウォーキングや旅行など、人生を楽しむのに欠かせない歩くということ。
今はいいかもしれません、しかし放っておくと日々足にかかるストレスは蓄積していきます。

外反母趾や変形性膝関節症でもしっかりとメンテナンスやトレーニングをしていくことでうまく付き合っていくことも可能です。
変形は見られるもの、痛みがなく日常生活を送る方もいます。

予防する、悪化させない。

日々のちょっとした取り組みや将来の過ごし方が変わるかもしれません。

インソール購入をご検討中の方へ≫≫≫

 

よくある質問

病院や整骨院でのリハビリを受けていますが、併用は出来るのでしょうか?

はい、出来ます。当店は自費での施術になるため、同日のご利用も可能です。
しかし、骨折や出血がある場合は病院への受診をしている際は当店への利用の旨を主治医へご相談していただくことを強くオススメします。

インソールは一足につき1つ買わないとダメですか?

いいえ、サイズが同じで中敷きが取り外せるものであれば1つで十分です。
ランニングシューズとスパイクやスニーカーと仕事用の靴などで併用できます。
インソールについてのご質問は店頭or下記リンクよりあしか協会のホームページをご覧ください。
https://formthotics.ashika.tokyo/

1年以上前に捻挫した足首がまだ治りません。

捻挫は適切なリハビリをしないと感覚の低下や回内足などの障害が残って痛みが残存します。靭帯や筋肉などの痛めた箇所の構造的な問題は1年経てばほとんど問題になりません。
つまり機能的な障害により痛みを引き起こしているはずなので、リハビリやエクササイズにより改善するかと思います。繰り返す捻挫によって変形性足関節症という骨や関節面の変形がみられる場合は根本改善は難しいかと思います。
まずは一度、当店に足を運んでいただけると幸いです。